「黒神話・悟空」レビュー(ネタバレなし)

レビュー

Steamで最大同時接続数が歴代二位ということで、評判になっていた黒神話・悟空について、

裏ボス含めて一通り遊んだためレビューしてみる。

どんなゲーム?

中国の西遊記をモチーフにしたアクションRPG。

シングルプレイ専用。

操作性はダクソというよりはブラッドボーンやSEKIROに近く、スタイリッシュな感じ。

ステージ制になっており、雑魚敵、中ボスを倒しながら進んでいく。

ステージボスを倒すとムービーを挟んで次のステージに移動する。

ムービーはボス登場シーンはもちろん随所に散りばめられており、スキップ可能。

また、ステージには随所に篝火的なものが準備されており、中継地点として利用できる。

篝火では回復アイテムの補充や、スキルの付け替え、篝火ファストトラベルができる。

ちなみにファストトラベルはステージ間の移動も可能。

死んだ場合は、最後の篝火からスタートする。

デスペナルティはない(敵が生き返るくらい)新設設計。

操作性

通常攻撃、3つの流派による技、消費アイテム、術(魔法的な物)、魔物召喚、魔物変化

といった具合にアクションは多め。(オッサンプレイヤーだがギリギリついていけてる)

盾によるガードはなく回避がメイン防御手段になる。

回避の判定は結構緩めに設定されており、乱戦は回避連打で凌げることが多い。

スタミナ管理も結構緩い設定なので、スタミナ切れで死亡ということも起こりづらい。

なお、相手の攻撃にタイミングよく合わせると良い効果がつくジャスト回避になるのだが、

これが結構気持ち良いため、ジャスト回避を狙いたくなる。

消費アイテムは毒を治療するやつ以外はほぼ使っていない(笑)

難易度

倒すと爆発する敵が序盤から出てきたり、攻撃の届かない高台から高威力の遠隔攻撃してきたり、

ソウルライク初心者は序盤は少し難易度が高いが、慣れるとそうでもない。

裏ボス以外はそこまで苦戦しないと思う。

難しすぎず簡単すぎずとても良い難易度だと思う。

アクションゲームが得意な人であれば並。苦手な人であれば慣れるまでは少し難。

って感じだと思う。

ゲームの安定性

とても安定している

1回だけ画面が真っ暗になるバグが起きたが、ロードすることで再開できた。

筆者はミドルスペックのゲーミングPCでプレイしているが、

処理落ちや重たいと感じることもなく、特に設定を落とすことなく満足にプレイできている。

良い点

戦闘がとにかく面白い

前評判ではソウルライクの死ゲーとなっていたが、戦闘に関してはSEKIROが結構近い。

ボスが固めに設定されており、ジャスト回避やダメージ蓄積による体制崩しを積み重ねていく。

バチバチに殴り合うのは本当に楽しい。

ゲーム開始間もない頃は中ボスが乱立していて、もっと探索してーっと思っていたんだが、

いつの間にかボスと殴り合いたい病にかかり、ボスが出てくると嬉しくなってくる。

一部攻撃がほぼ届かないような理不尽なボスがいたりするが、それも我慢できるくらい

戦闘が良くできている。

ポイントの振りなおしができる

このゲームは敵を倒すと経験値がもらえ、一定数溜まるとスキルを強化するポイントがもらえる。

ポイントによって、体力/スタミナの強化、新しい技を覚えたり、術の強化が可能なのだが、

いつでも簡単にポイントを振りなおしできるのが良い。

敵に合わせて技を振りなおしたり、自分のプレイスタイルを探したりと、

自由にポイントを振りなおせるのはとても良いと思う。

悪い点

探索にワクワク感がない

これがぶっちぎりの不満点。オープンワールドではなくステージ制となっているんだが、

探索がとにかく楽しくない

道の分岐はそこそこあるが、どこも見た目が代り映えなく(ステージによって特徴は異なる)、

地図がないためまず自身がどこにいるのかが全く分からない。

風景は奥行があるが、見えない壁があり先に進めなかったり、逆に先に進めるところもあり、

かなり分かりづらい。

ダクソなら必ず何かアイテムが置かれているだろう脇道を見つけて進んでも、

何もなく行き止まりといったことも少なくない。

被弾ありきのゲーム設計

このゲーム。ダメージソースは重攻撃(ダクソのように強弱2種類の一般攻撃がある)になっており、

その辺の強めの雑魚敵にすら重攻撃を使わないとなかなか勝てない。

この重攻撃のアクションが異様に長く、完全に隙をついているのだが、

モーション中に相手も反応して攻撃してくるため、相打ちになることがかなり多い。

せめて攻撃判定前は無敵をつけて欲しかった。

装備のバリエーションが少ない

一応、武器と防具(頭、服、腕、足)があり、素材を作って作成できる。

まず武器について、武器毎に固有スキルがついているのだが、

先に進めば進むほどステータスが明らかに強い武器がどんどんでてくる。

武器自体の強化システムも存在するが、、、、結局後半の武器防具で良くね?となっており、

スキル目当てでその武器を使い続けるというのが現実的に難しい。

防具も同様で、モンハンのように同じ系統の防具を装備するとスキルが発動するのだが、

これも結局後から出てくる防具を一式装備が安定になってしまう。

総合評価

とにかくSEKIROの殴り合う戦闘システム好きな場合は、マジでお勧め

不満点の探索周りがもう少し丁寧に作られていれば、完全に神ゲー。

良い点より不満点の方が多くなってしまったが、総じて良ゲー。