住宅を購入したら真っ先に浮かぶのは、住宅ローン減税だと思う。
これは購入者の金利負担の軽減を目的に、ローン残高に応じて約13年間所得税から減税し、差額を返金してもらえるという制度。ローン額やら購入者の納税状況やら色々と条件はあるが、ざっくり10万くらいは返ってくる。制度自体が十分に世間に浸透しており、周りからも『初年度は確定申告しーやー』と口ずっぱく言われるため、まぁ忘れることはないだろう。
市が実施しているご当地制度についてはそういうわけにはいかない。現に筆者は大阪産まれ大阪育ちだが、大阪市が独自に実施している制度などはほぼ知らない。というか全く知らない。無だ。
さて本題。大阪市の新婚・子育て世代がマンションを買った場合、住宅ローン減税とは別に減税を受けることができる制度が存在する。
大阪市新婚・子育て世帯向け分譲住宅購入融資利子補給制度
細かい条件があるため詳細はリンク先をしっかり見てもらった方が良いと思う。5年間で最大10万円。計50万円返金を受けることができる。もちろん申請しないと0円。
制度を利用してみた所感を纏める。
申請はかなり大変
Web申請や郵送による申請は受け付けておらず、天満駅にある「大阪市都市整備局 住宅支援受付窓口」に直接足を運んで必要書類を提出する必要がある。もちろん平日の明るい時間までしか空いてないため、そもそも申請に行くのが大変だ。
また、必要書類というのが、とにかく分かりずらい。舐めてかかると当たり前のように再提出を求められる。筆者の場合は、住民票をコンビニで印刷して持っていったが、同じ区内の引っ越しの場合は、それが分かる住民票(役所でしか出せない)じゃないとダメと突っ返された。
・・・え、そんなことHPに書いてます?
当然1日で終わると思っていたため、予定を合わせられず、妻に再度チャレンジしてもらうことになった。(結局、別の書類に不備があり、計3回窓口に行く羽目になった・・・( ノД`)シクシク…)
正直、申請はかなり大変だと感じた。あえて難しくして制度を利用させたくないのではとすら感じてしまった。まぁそこまでしても減税制度を利用したい人をふるいにかけているのかもしれない。
時は金なり
当制度を利用するには、住宅購入から1年以内に申し込む必要があり、住宅を購入したら可能な限り早く申請をした方がよい。申請初年度の減税額は月割りで計算され、申請した月~12月分までが適用されないためだ。例えば1月に住宅を購入した場合で、同月(1月)に申請した場合と7月に申請した場合を比較すると、住宅ローンの返済金額はどちらのケースも当然同じだが、申請が半年遅かった後者(7月に申請)は前者(1月に申請)の半額しか減税がされないのだ。
またこういう面倒なことは、ほっておくとなかなか進めることができないので、住宅購入という一番面倒くさい作業と一緒に進めてしまった方が良い。
タイムイズマネー。
毎年の更新作業が必要
申請を行うと、毎年状況確認の手紙がくる。住居状況(変更が無ければ特に不要)と銀行から送られてくる年末残高の証明書、引き落とし明細のコピーを同封された返信封筒に入れて送りなおせばよい。
更新作業は必要ではあるが、年末調整やら確定申告やらで書類集める脳になっている時期なので、申請時に比べれば全然楽だ。
推奨している割には申請がかなり大変とか書いてしまっているが、最大で50万円もらえるのはやはり大きいと思う。申請条件を満たしている家族さんはぜひ申請してほしい。
以上。